125億光年の距離

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宇宙一明るい星が発見されたという。

それは生まれたばかりの新しい銀河で、

地球より125億光年先に存在するらしい。


125億光年の距離。


それは明るくて、近いようだが遠い。

とてつもなく、気が遠くなるほど、遠い。

私の一生を使っても届かない、

たどり着けない距離だ。

万が一、何回生まれ変わったとしても、

足りない距離のような気がする。

たとえ不老不死になってたどり着けたとしても、

その頃にはその星はないかもしれないし、

もうその明るさを失っているかもしれない。

もしかしたら、もともと光なんかなかったかもしれない。


125億光年の光。

なんだか未来みたいだな、と思った。



以前聴いたラジオ番組を思い出した。

年末恒例、仲のいい男性著名人3名が、だらだら

おしゃべりする。

何かほっこりする、私はこの番組が好きであった。

今年はなにか年末のテーマで、リスナーからの

はがきが読まれたのだが、

恋人と別れたアラフォーの女性の投稿だった。

ずっと立ち直れなかったけど、

やっと、この1年たってふっきることができました。

というような内容だった。

私は、へぇーと普通に聴いていたのだが、

司会のアナウンサーがはがきを読み終え、

どうですか?と尋ねると、3人のうちの1人が

開口一番に、こう言った。

「この人は、恋に恋してるだけだよ。」

そう言うと、ほかの2人も、そうだ、そうだと

言い始め、

「本当はかなしいわけじゃないんだよ」とか

「おかしいよ」とか、わーわー話だした。


・・・私は唖然としてしまった。

まさか、こういうことを言う人だと思ってなかったし、

だいたいなんで3人が3人ともこの彼女を責めてんの、と。


最初は私も、この3人に恋愛話?と思ったが、

別にはがきの彼女は、3人に相談しているわけでもなく、

ただ、番組のテーマで投稿してきただけで、

ただ聞いてもらいたかっただけなんだと思った。


がっかりした。こういうパーソナルな話を

芸能人なんかにするものではない、と

いうことをたびたび目のあたりにするが、相談する視聴者も

わるいのか。

だが、それよりも私は最初の言葉が胸に引っかかって、

違和感を感じていた。

アラフォー女性で、恋に恋してるって・・・


そんなわけ、あるわけ、ないだろうが!


アラフォーで別れるということは、結婚や、その後の

ことも考えていたはず。かなり精神的にも肉体的にも

まいると思うんです。

そんなロマンチックなものじゃない。

もっと切実で、ヒサンである。

私は彼女がよく1年で立ち直ったなぁと思うのである。

多分、みじかな友人とかにはまだ話せてはいないはずだ。

そのことを自分から遠く知らない、だけどファンの彼らには

話したのだから。


この人たちは、アラフォーの女性をフワフワした

夢見る乙女とでも思っているのだろうか。

まったく、これだからリア充のおっさんたちは嫌である。


・・・まぁ、リア充だから余裕があって、

かっこよくって、憧れるんですけどね。


それにそのはがきの彼女はこのおっさんたちの話を聞いて、

「あ、そうかも」

と思ったかもしれないし。


あくまでも個人の意見です。意見には個人差があります。


まぁ、これでも世間で思われているより

おもしろ可笑しくやっている。

年をとることは、結構楽しい。

自分の道を選んで歩んできてはいるけれど

私たちはたまに、誰でもいいから

未来は明るいと言ってほしいのだ。


125億光年の先の距離に何があるのか。

そんな気持ちで、ずっと生きている。






〜ちょっと、カタコト(ちょっと、語らせてください!ひとコト!)


黒沢清監督が、カンヌ映画祭「ある視点」の監督賞を受賞されました。

私は昔ですが、「アカルイミライ」というのを観たことがあります。

偶然にも、今回の話と重なっていて、タイムリーだな〜と思ってしまいました。

当時は結構感化されて、映画館へ2回観に行ってしまいました。


出演は、オダギリジョー、浅野忠信、藤竜也、

衣装デザインは北村道子、という

今でも超豪華。













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by kuroshiro_neko | 2015-05-29 23:14 | エッセイ

シロクロの絵とエッセイなど書いています。ブログ内で「アカリノムコウへ展」不定期開催中です。いつかギャラリーでも個展を開いてみたいてすね。
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