サクラ咲いたあと

c0355643_21005127.jpg


いつも通る道が違っていた。

桜が咲いていた。

ほんとに華が咲いたよう、とはいうが、

ぱあっと視界が明るくなった。

ああ、ここに桜の木があったんだなと思わせる。


桜を見ていると、

ずっとこのまま見ていたい。

散らないでいてほしい。

昔はそう思っていた。

だがある時、桜の話をしていたら

友人がぽつりと言った。


「桜は散る頃が一番美しい。」


はっとした。

なるほど、そうだった。

散りながら舞う桜の景色が

私の頭の中を廻った。

潔く儚(はかな)く、

淡い桜の色は儚い色。

私は本当の桜の美しさというものを、

わかっていなかったのである。


乱れて咲くは、桜(はな)の命かな。


この時期、心陰ることが多いが、

せめて舞うさまに心躍らせたい。










[PR]
by kuroshiro_neko | 2016-04-05 23:45 | エッセイ

シロクロの絵とエッセイなど書いています。ブログ内で「アカリノムコウへ展」不定期開催中です。いつかギャラリーでも個展を開いてみたいてすね。
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31